のどの困りごと

[急性扁桃炎]

・のどちんこの左右脇に1個ずつある口蓋扁桃と言われる部分に急性の炎症が起こる病気です。健康な人にも扁桃には色々な細菌が元々潜んでいます。風邪やストレス・疲労がきっかけとなり、いつもはおとなしい細菌が悪さをして急性扁桃炎を発症します。ご自分でのどに明かりを照らして観察すると、扁桃が真っ白くなっていることがわかることもあります。
・38~40℃の高熱、倦怠感、食べ物を飲み込むと痛いなどの症状がでます。

治療内容

□抗生物質等の内服、のどの吸入を行います。
□炎症の程度が強い時など、点滴をお勧めすることもあります。

以後注意して頂きたいこと

・のどの痛みが強いと、痛みで食事がとれなくなることもあります。脱水症状にも注意し、水分はしっかりと補給してください。過労に気を付け、十分な睡眠、可能であれば栄養のある食事もとりましょう。喫煙は病気を長引かせます。うがいも1日数回程度行ってください。
・扁桃炎はこじらすと入院が必要になることもあります(どんな病気でも共通ですが、動けない・食べられない状態まで悪化したら入院をお勧めします)。痛み・発熱が治まらない場合は必ず来院して下さい。炎症が扁桃の周りにまで波及することもあります(扁桃周囲炎、さらにこじらすと周囲に膿がたまる病気、扁桃周囲膿瘍)。急性扁桃炎を起こす事がくせになってしまうこともあります(習慣性扁桃炎といいます)。しっかり病気が完治したことを確認することが重要です。数回受診、確認させていただく事をお勧めします。