はなの困りごと

[鼻骨骨折]

・鼻の骨が折れた状態のことで、スポーツなどの怪我・事故等で起きます。
・顔の中で一番手前にでっぱっている部分が鼻ですので、どうしても顔面の怪我では、ここが一番ぶつかりやすく、顔の骨折では一番よくみられる骨折です。逆に鼻のおかげで、目や脳など他の大事な部分を怪我から守ってくれていると考えることもできます。
・軽いものでは、あまり骨折してるかどうかもわからないことも多いです。重症ですと、鼻がへこんだり曲がったり、鼻づまり等の症状もでます。

検査・治療内容

□確定診断には、CT検査が必要です(当科ではお隣のクリニックに依頼します)。
□必要な方には鼻骨骨折整復固定術(手術)を行います。

注意して頂きたいこと

・レントゲン写真のみでは、鼻骨骨折は見逃されることも多い怪我です。
また、鼻骨とともに目のまわりの骨も骨折を起こしていることもあります。
この場合もCT写真を撮らないと見逃してしまうことも多いです。
「物が二重にみえる」・「鼻をかんだら目の周りが腫れてきた」等の症状があるようなら、必ず医師にお伝え下さい。目の周りの骨折の可能性が高いです。
・整復術(手術)は、骨折してから1週~10日間程度で行わないと、骨折した骨が固まってしまうため、より大きな手術が必要になってしまいます。
・手術を行うかどうかについては、医師としっかり相談した上で決定してください。