はなの困りごと

[鼻中隔弯曲症]

・鼻中隔とは、左右の鼻の穴の真ん中にある壁(軟骨)の事です。指で触るとふにゃふにゃ動きます。鼻中隔の弯曲とは、その鼻中隔が左右にでっぱったり曲がったりした状態のことを言います。成人の90%以上の方が少しは曲がっていると言われています。この弯曲のせいで鼻づまり等の症状がある方が鼻中隔弯曲症と診断されます。症状がなければ、病気ではありませんのでとくに何もせず経過をみても問題ありません。ただし、他の鼻の病気(アレルギー性鼻炎や蓄のう症)などでも鼻詰まりは生じますので、鼻の中の状態をよく観察して、鼻詰まりの原因がなにかは調べる必要はあります。

治療内容

□症状が強い方は手術(鼻中隔矯正術)をお勧めすることがあります。(余談ですが、私はこの手術が得意でした。)必要があると判断させて頂いた場合、総合病院の耳鼻咽喉科様にご紹介させて頂きます。
□アレルギー性鼻炎・蓄のう症等をあわせてお持ちの方は、その治療を行います。

以後注意して頂きたいこと

・鼻中隔弯曲症をお持ちの方は、その曲がった場所から鼻血が出やすくなると言われています。鼻血を繰り返すような方はご相談ください。
・もしも鼻中隔矯正術をお考えでしたら、当院を受診した際に私までお伝え下さい。総合的に判断し必要と判断させて頂いた場合、紹介状をお出し致します。