その他の困りごと

[顔面神経麻痺]

・ある日突然顔を動かす神経がマヒして顔の動きが悪くなる病気です。
・適切な治療で完治する方も多いですが、改善しない方もおられます。残念ながら、初診時にどの経過をたどるか予測はできません。
・マヒだけおこすもの(ベル麻痺と言います)、耳に皮疹(ぶつぶつ)ができたり、強い痛みを伴うもの(ハント症候群と言います)もあります。原因不明と言われていますが、ハント症候群はヘルペスウイルスが悪さをしていると言われています。

治療内容

□(程度が軽い方は)、ステロイドホルモン剤(プレドニン)、脳循環改善薬(アデホス)、ビタミンB12製剤(メチコバール)の内服を行います。
※プレドニン:神経麻痺(神経のむくみが原因と言われています)を改善します。
アデホス:耳の奥(内耳)のの血流を良くすると言われています。
メチコバール:内耳に有効なビタミン製剤と言われています。
ステロイド剤は、よく副作用が問題となる薬ですが、ここでの量・期間ではまず副作用の心配はありません。ただし、糖尿病やB型肝炎をお持ちの方は、その病気が悪化する可能性がありますので、必ず申告願います。また、徐々に服用量を減らしていく必要がありますので、決してご自分の判断では中止しないでください。
□(程度が重い方は)、入院点滴治療をお勧めします(ご希望の耳鼻咽喉科のある病院施設様へご紹介させて頂きます)。
□ハント症候群が疑われる方は、抗ウイルス剤も併用します。

以後注意して頂きたいこと

・発症から期間が経ってしまうと、中々改善が望めない病気です。早期発見・早期治療にご協力ください。
・症状がなければ治っている可能性が高いですが、薬は途中でやめずに最後まで服用してください。
・通院となった場合お薬がなくなる日に必ず再診して下さい。