のどの困りごと

[甲状腺腫瘍]

・首の前に蝶ネクタイのような形をした、甲状腺ホルモンという物質を全身に放出している臓器のことを甲状腺といいます。そこにできもの(腫瘍)ができてしまう病気です。良性の腫瘍もあれば悪性の腫瘍(ガン)もあります。首にしこりができて気づくことが多いですが、気づいた時には数cm大の大きさになっていることも多いです。

当院で行う治療内容

□良性が疑われる場合、定期的にエコーで大きくならないか様子をみます。
□良性か悪性かはっきりしない場合、穿刺吸引細胞診という検査をします。
(腫瘍に針をさして細胞を採取し、細胞が良性っぽいか悪性っぽいかを判定します)
□悪性が疑われる場合、手術をお勧めします。総合病院へご紹介します。

以後注意して頂きたいこと

・最終的には切除(手術)を行わないと、良性か悪性かはっきりしない場合があります。経過をみて、大きくなるスピードが速い場合などは、良性が疑われても手術をお勧めすることもあります。
・非常にまれな場合を除いて、甲状腺の腫瘍はゆっくり大きくなります。そのため、3か月~半年に1回程度のエコーでの経過観察でも問題ないことも多いです。
・エコー検査で腫瘍の状態を観察して、一緒にどうしたら良いか相談しましょう。