のどの困りごと

[声帯結節]

・声を出すときに左右の声帯はぶつかり合います。ぶつかり合い過ぎると、そのぶつかる部分が指にできるペンだこのように硬くなってしまう(結節ができる)ことがあります。これを声帯結節と言います。
・原因は、声の使い過ぎがほとんどです。学校の先生、保母さん、歌手、アナウンサー、お笑い芸人の方など声を使う職業の方や、カラオケの歌い過ぎ、スポーツの際に良く大声を出すといった癖がある方も結節ができやすいです。
・通常左右両方の声帯のぶつかりあう同じ位置にできることが多いです。

治療内容

□声の安静(声の使い過ぎをやめて下さい。)
□喫煙されている方は、禁煙してください。
□のどの吸入を行い、炎症を鎮めます。
□炎症を抑える薬を処方します。

以後注意して頂きたいこと ※年齢により治療方針が異なります

【小児(おおよそ中学生くらいまで)】
・変声期を過ぎると自然に治ることが多いので、経過観察することも多いです。
【成人】
・声の安静や禁煙が守れる方は改善することも多い病気です。通院して頂き、結節が小さくなっていくことを写真で確認していくとわかりやすいかと思います。
・上記治療がしっかりできて、数か月経過をみても、改善がみられない方は、手術をお勧めします。しかし、手術後も声の使い過ぎをやめ、禁煙をしないと再発することもあります。
・手術は、口の中からの手術で、首の皮膚などを切開したりすることはありません。ただし、入院の上全身麻酔での手術が必要になります。ご希望の方は専門の病院をご紹介いたしますので、私にお伝えください。