はなの困りごと

[小児の副鼻腔炎]

・最初は風邪と共に発症することが多いです。発熱・頭痛・鼻づまり・口呼吸やいびき(鼻詰まりの為)・色のついた鼻水・鼻水がのどにたれて痰や咳・めやに(目と鼻はつながっています)などでたり、こっそり中耳炎になっていることもあります。
・子どもさんの副鼻腔(鼻のわきの空洞のこと)は発達の途中であり、まだ大人のように完成されていません。もともと大人より未発達の狭い空間ですので、充満もしやすく、良くなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。
・近年はアレルギー性鼻炎が大きく関与することも多いです(アレルギー性鼻炎をお持ちのお子さんが風邪をひくと、副鼻腔炎にもなりやすいということです)。

治療内容

□抗生物質等の内服、点鼻薬の使用、お鼻の処置・洗浄、吸入を行います。
□アレルギー性鼻炎をあわせてお持ちのお子さんは、その治療も行います。

以後注意して頂きたいこと

・治療の終了は症状がなくなることがもちろんですが、レントゲン写真を撮り直して影(炎症)がなくなったことを確認し終了とすることもあります。
(症状がないのに、レントゲンで影が残っていることもあります。)
・子どもさんでは手術が必要になることはほとんどありません。逆に高校生くらいになるまでは、副鼻腔が成長段階にありますので逆に手術は行ってはいけないとも言われています(例外的に必要となることもありますが)。