はなの困りごと

[嗅覚障害]

・においがしにくくなる、全くにおいがしない状態のことを言います。
・原因不明の場合もありますが、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎といった鼻の病気でも起こることも多いです。においの感覚細胞は鼻の上の奥側にあります。副鼻腔炎などでは、その手前の粘膜が腫れ、においが届きにくくなり生じます。

治療内容

□ステロイドの点鼻を行います(別紙にて詳しくお伝えします)
□抗生物質等の内服、お鼻の処置・洗浄、吸入を行います。
(副鼻腔炎等、嗅覚障害の原因の治療をします。少なくとも数か月の経過観察が必要となることが多いです。抗生物質を少量ですが、長期間服用することも多いです。=マクロライド少量長期治療法と言います。)

以後注意して頂きたいこと

・治療の終了は症状がなくなることがもちろんですが、ステロイドの点鼻は長期間行うと、副作用を起こすこともありますので、原則3か月程度の使用に留めます。
・嗅覚障害に及んでいる方の中には、鼻の通りを良くしようとして、市販の点鼻薬を連用される方がいます。連用は控えましょう。この手の薬は一瞬鼻が通るだけで、かえって鼻詰まりがひどくなり、薬剤性鼻炎という状態になってしまうこともあるからです。