みみの困りごと

[加齢性難聴と耳鳴り]

加齢性難聴とは、お年の関係で聞こえが悪くなってしまう状態のことを言います。早い方で50代から難聴がみられるとも言われております。

・難聴には耳鳴りはつきもので、耳鳴りは難聴の一つの症状とも言えます(耳鳴りがしているから、聞こえが悪くなるということは決してありません)。60歳以上で約30%の方が耳鳴りを感じているとも言われています。ですので、加齢に伴う耳鳴りは、決して危ないものではありません。日常生活に支障がなければ、経過もみてよいです。

・現在、若返る薬がないのと同じで、薬を飲むと聞こえが良くなるという薬は今の医学では存在しません。また、手術で良くなるということもありません。そのため、耳鳴りも根本的に止めることは困難なことが多いです。

治療内容

□耳鳴りで夜も眠れない、いらいらする→睡眠薬等を処方することがあります。

□耳鳴りを100%止める薬はありません。症状を和らげるお薬はあります。希望される方は、試されるとよいかと思います。

<補聴器と耳鳴りについて>
・聞こえがある程度悪い方には補聴器をお勧めしています。また、聞こえも悪くて耳鳴りも困っているという方は、補聴器を付けることで難聴も耳鳴りも改善することがあります(一石二鳥)。試してみようと思われるときは、補聴器を購入するかしないかは別として、いつでもご相談下さい。