みみの困りごと

[滲出性中耳炎(子ども)]

・鼓膜の奥の部分(中耳といいます)に液体がたまることを言います(=中耳炎)。
・鼻水が多かったりするときにおこりやすいです。
・液体が中耳にたまると、外からの音が中耳の奥(内耳)に伝わりにくくなり、聞こえが少し悪くなります。

治療内容(診断されて、まず行うこと)

□お薬を内服して頂きます(お鼻の調子を整え、耳の状態の改善もはかります)。
□吸入(ネブライザー)による鼻の治療を行うこともあります。

以後注意して頂きたいこと

・しばらくの期間(中耳から液体がひいてくれるまで)、治療継続が必要です(お薬がなくなるころには来院下さい)。
・鼻水がふえたり、風邪をひくと急性中耳炎(たまった液体に菌がついて、痛みや発熱がでる中耳炎)になることがありますので、体調管理は重要です。
・いつ頃治るか、予測が難しいのも特徴です。教科書的には3か月間頑張って治療しても治りが悪い場合、鼓膜に小さな穴をあけて液体を吸い出したり(鼓膜切開術)、鼓膜チューブ留置術という小手術が必要になる場合もあります。チューブ留置のタイミングは、患者さんとしっかり話し合いながら考えていきます。
・長期通院の負担や、長期服薬への不安も大きいと思いますが、根気強く治療を続けていくことが大切です。